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「Ruina 廃都の物語」紹介
- 2016/09/09(Fri) -
名作ゆえ分かりやすいレビューが既に沢山ありますが自分なりに紹介。先日また4周してしまいました。
枯草章吉氏作、2008年公開

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あらすじ:
ネス公国、大河アークフィアのほとりの田舎町ホルムの北で、主人公は謎の洞窟を発見する。
呼び寄せられるような魅力を感じ、友人らと共に探索した洞窟の先には、古の遺跡が広がっていた。
それと共に、洞窟から「夜種」と呼ばれる魔物が溢れ出し、奇病が蔓延り、災厄は国中に広がってゆく。
原因を突き止める為に遺跡を探索する主人公や冒険者達は、かつて大河流域全土を支配し、
神々によって地中深くに封印された帝国の廃都「アーガデウム」を見いだし、物語が動き出す。



割とオーソドックスな中世ファンタジー世界を舞台にしたツクール製探索RPGだが、
何といっても目を惹くのがその独特なシステム。

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プレイ画面は、大部分が隠されている一枚の絵や見取り図で、絵の中に散りばめられた探索ポイントを
選択することでその場所を探索し、行動範囲を広げてゆく。絵の中にはポイントとして表示されない隠された宝があることも。
冒険心をくすぐられるし、雑魚エンカウントに辟易しながらダンジョンを探索するストレスからも開放されている。
そもそもRuinaでは、雑魚敵を倒して得られる経験値は非常にショボい。
探索ポイントをクリアすることで得られる経験値の方が遥かにウマいのだ。
子供の頃ハマりにハマったRPGを、大人になってノスタルジーに浸りながらプレイしようと思ったら、
レベル上げってこんなにしんどかったか!?とビビった経験はないだろうか。
「ガキの頃は時間が有り余ってて幸せだったな・・・・・・」と嘆息しながら電源を落とした社会人は多いと思う。
その点Ruinaはレベル上げなんてケチなプレイは一切不要。
(レベルガン上げして以前全滅した階層を蹂躙し強ボスをギタギタのゲヨゲヨにすることに快感を覚える方には悪いが。
 俺もだけど。)
一応それなりにプレイ所要時間は長く、初プレイならほぼ確実に10時間以上かかると思うが、
その時間に対する内容密度は凄まじい。


プレイ開始時に主人公の名前や性別を決め、四つの出生を選択出来る。

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(プレイヤーはゲーム中あくまで「あなた」であり、考えや感情の描写こそあれど固有の台詞は存在しない。
 いわゆるドラクエ主人公。)
選んだ出生によってストーリーに多少の違いがあるが大筋は一緒。
勿論ステータスも変わってくるが、
プレイ時に各種の方法で得られるSPを消費して様々な職種に就き、技能やステータス補正が得られる。

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素早く回復を施せるシーフになるも良し、周回プレイによっては
バーサークかまして聖なる鈍器でアンデッドの脳漿をブチ撒けるガチムチプリーストになるのも良し。
町の酒場で一日一度、個性的な(後述するがヒジョーに個性的な)探索者仲間を選び冒険に出られるが、
選ばなかった仲間もゲームが進行するにつれて勝手に成長してくれるので、個別に育成する必要もない。


ユニークなシステムや戦闘についてもっと書くのもいいが、多くの人が認めるRuina最大の魅力は、
緻密な世界観と、類稀な文章センスにあると思う。
プレイ中に得られる様々な文献や書物、重要な人物の会話は手帳に納められ、
好きな時に読むことが出来る。勿論これらは冒険の重要なヒントでもある。
神話や伝承、国家の歴史は簡潔に語られつつも非常にリアルで、
実際の神話等を参考にしている箇所もあり説得力を感じさせてくれる。
TRPGやゲームブックの形式を参考にして作られただけあって、ゲーム中の文章量がとても多い。

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所々で挟まれる、古風なファンタジー文庫の挿絵のような味のある一枚絵と共に語られる冒険は、
まるで幻想小説を読みながらRPGをしているような雰囲気に浸らせてくれる。
RPGの戦闘よりもストーリーを楽しみたい!という方は、スリルは幾分落ちるが
開始時にEASYモードを選択出来るので、そちらを選んでも特にデメリットはないのでそちらもアリ。
(EASYはどこでもセーブ出来るので色んな選択肢の結果が見られたり。)
音楽の使い方も巧みで、物語を盛り上げてくれる。中盤のボス、──(伏せる)の巨人戦は、文章・一枚絵・音楽だけで
あれほど荘厳で雄大な雰囲気を出す手腕に圧倒された。これ中ボスだよな!?

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有名処からマイナーなものまで、知らない人が鼻につかない程度に
オマージュやパロディを散りばめているのもニヤリと出来て楽しい。
(ディープなファンタジーなので人によっては暗い、とも言われがちだがユーモアも侮れない。
陰鬱な呪われた宮殿であろうと、清浄で神秘的な妖精の森であろうと油断は禁物。変態は貴方のすぐ近くにいる。)

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先ほど述べた探索者仲間についてだが、10人程いる中で一日に探索に連れてゆける仲間は基本2人。
それぞれが開錠や腕力、危険感知等の探索能力を持っており、
それらをバランス良く組み合わせることで冒険を有利に進めることが出来る。
(とは言ってもあまりバランスに悩む必要はない。開錠係がいない?ドアは腕っぷしでブチ破るものだ!わあい!)
サブメニューでいつでも聞ける「会話」では、マップごと、進行ごとに異なる仲間達の会話が聞けるが、
特定のキャラクターに愛着が湧くきっかけは戦闘や探索の性能より、
ここで聞ける何気無い会話の面白さや掛け合いにあるように思う。
折角なので一人づつ紹介していこう。させてくれ。


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パリス
主人公の悪友。決まった仕事に就かず怪しい仕事で日銭を稼ぐチンピラだが、妹を心配する家族思いな一面も。
今回の災厄である奇病にかかった妹を救うため、遺跡探索に参加する。
シーフタイプだが打たれ弱さはあまりなく、二刀流で安定したダメージソースを叩き出し、開錠も可能。
罪人の遺児編において関わりの多いキャラクター。

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ネル
主人公の幼馴染み。魔法少女に憧れるが魔法の才能が全く無く、怪力を誇る。
その上天才肌で、料理・調合・鍛冶等々、プレイによっては全ての製作スキルを習得可能。
メンバー中最強の攻撃力と充分なタフさを持つ。初回プレイで探索メンバーに迷った時は、彼女を選べば大体何とかなる。

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ラバン
隻腕の風来坊。主人公の古馴染み。強力な剣技を用い、探索能力も多く覚えるが、ご老体故耐久力は低め。
波乱万丈な過去を送ったようだが、今は気のいいおじいちゃん。共に探索をしていれば、彼の過去が分かってくるかもしれない。
死霊の盆踊り、ターニャちゃんのパンツ等、笑えるイベント豊富なナイスミドル。ほんますき

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キレハ
弓と動物の使役を得意とする遊牧民の娘。口は鋭くとっつき難い所はあるが、世話好きな一面を見せることも。
打たれ弱さは否めないが、魔法も使え、射撃特有の獣・対空特攻は各所で大ダメージを叩き出してくれる。料理も上手。
探索を共にする機会が多ければ、ある固有のイベントが発生するかも。

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シーフォン
傲慢で口の悪い魔術師の少年。性格も能力も尖りまくりで、強力な魔法で敵の群を一掃出来るが、打たれ弱さも相当。
根っからの悪人にはなりきれないようで、時折子供っぽい言動も見せる。
賢者の弟子編では因縁上多くのイベントが見られるので、能力がかぶって苦労するが連れて行くと各所で楽しめる。

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テレージャ
隣国西シーウァから来た巫女。考古学に熱心で、古代遺跡の探索中色々な場所で彼女の知識が聞ける。聞かされる。
尼僧院生活が長いのが原因なのか分からないが、男同士の友情に異常な(屈折した)関心を見せる時も。
豊富な回復と補助を駆使でき、序盤貴重な古代知識スキルを持っている。

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アルソン
ネス公国の貴族嫡男。愛と平和を掲げ突き進む正義漢。世間ズレしており、善意の言動が誤解されることも度々。
単純な性格に見られがちだが、本当の正義について深く悩むところも見せる。
完全物理タイプでパーティを護るナイト様だが、探索能力は腕力と料理のみ。
騎士の嫡子編において関わりの多いキャラクター。

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竜人(エンダ)
竜王から転生した子供。まじかよ。遺跡探索の途中で誕生し、主人公が名前をつけることで探索に参加するようになる。
これでもかと野生児っぷりを発揮し、殆どの装備は嫌がって着ない。虫を食う。生肉大好き。
何を食っても腹を壊さない悪食っぷりが意外な所で役立つことも。
装備は乏しくとも素のステータスが高くバランス型。全体攻撃のブレスで対多に強い。むー?ういうい(生存術)

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フラン
[公式説明]メイド忍者。この一言で説明が済む便利な人。
控えめな性格だが、鬼の敏捷さと故郷レンデュームに伝わる忍じゅ・・・ 暗殺術で敵を翻弄し、開錠も得意。
料理の腕も必殺で、精製される毒物や凶器は有効に使えば不死の魔将も毒殺出来る。
果物と川魚の内臓を香辛料で和えて醗酵させる彼女の得意料理「ポララポ」は息も吹き返す不味さ。序盤の探索の必需品。

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メロダーク
寡黙な男。旅の傭兵らしいが、遺跡探索には何か目的があるよう。趣味は料理だが、フランと同じく腕は絶望的。
あまり自分の事を語らないが、ある場所では大胆な一面を見せたり、人の嫌がる事を自分が請け負う一面も見せる。
能力は万能且器用貧乏な魔法戦士タイプ。時間は少しかかるが探索スキルも豊富に覚える。
神殿の孤児編で関わりの多いキャラクターの上、神殿の孤児主人公の探索能力の乏しさをある程度カバーしてくれる。



読んでくれた方は気付いたかも知れないが、指輪物語のような渋い雰囲気のファンタジーかと思いきや
現代のRPGにあるキャラゲー的な要素も充分に楽しめるのがRuinaの贅沢な魅力の一面でもある。
好感度システムもあり、一番好感度が高い相手とはエンディングで特別な会話を見ることが出来る。






さあ、少しでもRuina 廃都の物語が気になった人は、レッツダウンロード!
(環境によってはダウンロードの際ファイルが不正とエラーが発生するので、
 ブラウザのダウンロード履歴から復元して下さい)





個人的なオススメ。無視してもOK:
・最初は騎士の嫡子がお勧め。大陸の情勢や国家関係が理解しやすく、戦闘も物理でゴリ押しが利く。
・4週目最後は神殿の孤児ルートが色々感慨深いような気もするけどヤッパあくまで個人の感想です。
★理由は伏せますが、初回プレイのラスボス戦はターン数など気にせずじっくり戦ってみると良いです。



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